奥会津の昭和村には織姫がいるらしい?
ずいぶん前にTVで見聞きしていた、からむし織の里に行ってきました。
布を前に、ため息が出るほど、
それはすばらしい、手しごとの布でした。
苧麻(カラムシ)という植物の繊維で織りあげたからむし織。
見た目は麻布のようだけれど、
麻をはるかに超える品質と吸湿性や速乾性に富んだ肌触りの良さは、
夏衣として最高級の品質であることを教えてもらい、
バッグの作り手としては、こんな形のバッグに仕立てたいと
想像は膨らむばかり。
からむし織の里は建物こそ近代的だったけれど、山々に囲まれた場所にあり、
自然と人が寄り添った山村暮らしの営みの中だからこそ生まれてきた織物。
素材に対する思いが深まった旅になりました。